付着歯肉獲得のための歯肉歯槽粘膜形成術の要点

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遊離歯肉自家移植術

適応症

①付着歯肉の幅が少ないためメインテナンスに支障をきたしている場合

②矯正治療時付着歯肉の少ない方向に歯を移動させる場合

ポイント抜粋

Recipient site preparation

歯肉弁(部分層弁)の根尖側移動を行うが骨膜は一定の厚みが理想

可動粘膜を残さないようにする

Donor site preparation

型紙を同則の口蓋に貼布して約2ミリの厚みを目安に採取する。目安は120%量

歯肉採取は歯頸部歯肉のリセッションを考えて遊離歯肉縁より3ミリ以上5ミリ位は離す

採取した歯肉はよく絞った生食ガーゼで包み乾燥させない

移植片の黄色いものは脂肪組織なので取り除きトリミングを行う

移植片の断端は直角になるように調整する(斜めだと組織が薄くなり壊死してしまう)

歯肉移植

しっかり骨膜縫合する

糸は少ないほどいいが、動いたり、デッドスペースを作ると意味がないので注意する

密着させることによって血餅で移植片がとまってくれる

厚みのあるガーゼでしっかり30秒くらい押さえる

ペリオドンタルパック

唾液と血液をとってドレッシングしないと外れてしまうので注意する

パックは24時間経過後外す(プラーク等が入り込んでしまうため、但し必要であれば再度はりつけることもある)

 

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