メインテナンス間隔は患者さんによってそれぞれ設定されていると思います。新たなカリエスができていないか?前回から歯面の脱灰部位は変化がないか?ブラッシング状態はどうか?など様々確認事項はあると思います。
今回はメインテナンスに来院された患者さんの口腔内において歯周組織のどこに注意をすればよいのかについてみていきたいと思います。
目次
求められるは観察力
歯肉に炎症がなくても、周囲との色調の差や表面性状の違いを観察する。つまり健康歯肉でも軽く乾燥させてから辺縁歯肉に近いところを指または器具で「押さえる」。排膿してくると注意。状況によってはすぐにオープンフラップキュレッタージを行うこともあります。炎症を起こしていると骨をそれだけ破壊してしまうことにつながるからです。
レントゲン14枚法がある場合、歯根と骨面との境界を以前のX線と比較します。少しでも吸収がある場合は3Aのエキスプローラーを用いて歯根面の全周を触知し、ざらつきや歯石がないか確認します。
歯肉に炎症がある状態がわからないと正常組織との比較もできません。
レントゲンも見方が理解できていないと比較もできません。
歯周組織に限らず、正常像を把握するということがいかに大切なことなのかわかりますね。
