歯周外科、抜歯、インプラント埋入など外科処置を行なった翌日にSPで患者さんに来院してもらうことは多いかと思います。
『SPでは一体何をみているのか?』こう質問を受けたことを思い出しました。
外科処置当日の夜には必ず患者さんの様子を伺うためにお電話をします。
そして翌日も患者さんに来院していただき様子を伺うことは必要です。
痛みや腫れ、出血、投薬内容が合わないなど問題がないか?患者さんが困っていることはないか?
もちろん上記内容は通常患者さんにお伺いする内容です。
では口腔内ではどうでしょう?何をみるのか?
縫合した部位の状態つまり組織にテンションがかかりすぎていないかを確認します。炎症があると組織は腫脹します。どのような縫合もテンションを強くしすぎると組織は裂開します。腫脹によってテンションがかかりすぎている時は抜糸することもあります。
顎下リンパ節の腫脹、触診することによって患者さんの炎症状態を把握することができます。
またサージカルパックをすることもありますが、基本的にパックは24時間で撤去します。パックの内面にプラークが沈着し、組織の治癒を遅延させるからです。
皮下出血は術後翌日に確認できることは稀ですが、皮膚の観察も大切になります。
治療後の治癒の経過からも学ぶことは多いのです。