症例は11番抜歯6ヶ月経過後に、インプラント埋入と同時にGBRを行いました。1ヶ月後同部位にサイナストラクトがみられたため再度GBRを行なった症例です。
今回はどうリカバリーを行ったかに焦点を当てて解説します。





- ❶インプラント埋入GBR処置後1ヶ月後サイナストラクトがみらる
- ❷剥離を行うと感染により肉芽組織が多く見られる。唇側に骨は全くない状態である。しかしインプラントに動揺は認められない
- ❸再度GBRを行う
- ❹半年後の歯肉
- ❺骨再生が促されていることがわかる

時にはこういったこともあるので、
慌てず、くじけずリトライを考えよう!
感染が起こっている時点で、すぐに状況を確認することが必要。感染を放置したまま経過すると骨吸収が進行しその分骨を造成する量も増える。(ただし施術時間を十分に取れる時間を確保する)
インプラント体に問題が出ている、動揺がみられる場合は撤去が必要→半年待ってリトライ
インプラント体に問題が出ていないのであれば、ピン、メンブレンを全て撤去し不良肉芽を徹底的に掻爬してから再度GBRを行います。不良肉芽を徹底的に掻爬しないと再度感染のリスクが高まります。
その後は通法に従ってGBRを行います。
切開外形線の設定に注意し完全閉鎖層を目指します。(部分層弁の作成に注意)
メンブレンは必要にして最小限の面積で使用するにあたりトリミングを行い、骨再生部位はメンブレンが動かないようにする。