同側同部位であっても、形態は人それぞれ違って個性があるというのが面白いところ。
カリエス等で天然歯の修復を行うなう場合、桑田正博先生がよくおっしゃっていた言葉をお借りするなら『そこにあるべき姿を再現する』に尽きるのでしょう。
そこにあるべき姿を再現することによって、口腔内で問題なく機能することができます。どんな形でもいいというわけではないのですね。
修復物を制作する工程はテクニシャンにお任せすることがほとんどです。
しかしながら歯科医師が形態を把握していないと出来上がった修復物を評価することも修正することもできません。
そこで咬合面について桑田先生にご教授いただいたことが下記の通りです。
頬舌側咬頭頂間距離は歯冠は頬舌側最大幅径の55〜60%であるということ。さらに副隆線を主隆線に対して45度の角度で設定することによって食物の咀嚼効率を上げることができる。


出来上がった修復物の評価をして修正することも歯科医師の大きな役割です。
ともに患者さんの治療に参加するテクニシャンを育てて、歯科業界を成長させていく使命も歯科医師にはあるのですね。