総合診断と治療計画|再評価を繰り返すことで臨床は深まる

修復治療を成功に導くために、チーム連携(インターディシプリナリー)が重要であることは前回お伝えしました。

では、そのチームが共通して持つべき知識とは何でしょうか。鍵となるのが、総合診断と治療計画の立案です。

下記が重要なキーワードですね。

目次

治療計画立案の3つの重要キーワード

治療計画を立てる上で、以下の3つが重要です。

  1. Basic data gathering(基礎資料の収集)
  2. Making of the problem list(問題点の列記)
  3. Sequential treatment planning(治療計画の立案)

基礎資料を収集し、問題点を列記し、治療計画を順序立てて立案していく。

この流れを「ひとり」で総合的に行うことが重要です。

スペシャリストに求められる幅広い知識

以前、桑田正博先生とお話しした際にこのようなことを伺いました。

「昔のアメリカでは、いわゆるスペシャリストと呼ばれる人たちは、すべての治療内容に精通していた。しかし現在では、例えばエンドドンティストは根管治療のみを専門とし、それ以外の治療にはあまり興味を示さないことが多い」と。

この話を聞いたとき、すべての治療に対して幅広い知識と理解を持つことの大切さを改めて実感しました。

たとえ自分が不得意だったり対応できなかったりする治療であっても、他のスペシャリストに依頼するにしても、まったく無知であってはいけないのだと思います。

歯科治療の目的は

総合診断・治療計画を立てるためには、まず歯科治療の目的を明確にしておく必要があります。

健康な歯周環境において、よく機能を営み、審美性を満足させる歯列を得ること。

これを実行するためには歯科の各分野の知識と技術を集結させ、すべての病因を除去し、機能と形態を満足させることが大切です。

再評価の重要性

治療計画を立て、初期治療・確定的外科・修復治療などの処置の後には、必ず再評価が必要になります。

何を評価するのか? 評価するには評価基準が必要です。つまり評価できる知識と技術がないと評価はできません。評価基準を多く持つために、知識と技術の積み重ねを行うのです。

自分が行った治療の再評価をして、次の治療計画をアップデートしていく。

この繰り返しが臨床を深めます。。

まとめ|仲間とともに学び続ける

レイモンド・キム先生はこうおっしゃっていました。

そうした知識の積み重ねを一人で勉強していくことはとても辛い」と。

そんな時に仲間がいると頑張れます。

それがスタディクラブであり、スタディクラブSJCDが生まれた所以です。

ともに切磋琢磨しあえる仲間を作ることによって、自分の臨床が生涯楽しく、豊かなものになることを忘れてはいけません。

 

目次